ザケル神は“素人感”あふれるリアルな質感を大切にする、新世代の日本AV監督。起用する女優は本当に素性を感じさせる人物ばかりで、作り物めいた演出や過剰な盛り上げに頼らない。タイトルやインタビューの空気感にもそのこだわりが現れていて、どこにでもいそうな女性が等身大で登場するから、不必要に飾らず自然体の魅力が引き出されている。抜き重視な作品よりも人間の素の部分を切り取るタイプ。細かいやりとりや照れくさい間、日常に近い表情もしっかり残すから、とても温度感のある映像になる。出演者の変化や成長、その一瞬のリアルを大切にしながらも、見ていて飽きさせない工夫もある。今のAV界で“素”を収めることに貪欲な監督、その最前線にいるのがザケル神。

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